テナーホーンの奏法について

初心者向けの基礎練習について

一流の演奏家を目指す本格的な練習はプロのレッスンやアーバンなどの教則本に任せるものとして、趣味でやっているレベルの奏者が本業の合間に練習するためのメニューを考えて見ます。練習しやすいように楽譜もPDFにしてみましたのでご活用ください。楽譜と言っても典型的な練習メニューですので印刷するまでもないとは思います。

スラーの練習

スラーと言ってもいろいろありますが、避けられない練習はリップスラーと呼ばれる同じ運指での音のスムーズな移動です。どの隣り合わせの二つの音を取り出しても音量の差が出ないこと、音の変わり目が途切れたりしないか、タイミングがずれないか、変な力を必要としていないかといったあたりを気をつけてください。音量はなれないうちは大きく吹いていたほうがらくだと思います。慣れてきたら音量の限界に挑戦して最大音量や最小音量でもきちんと演奏できるようにしてみましょう。

後半のリップスラーの譜面は演奏できたほうがよい全体をくまなくリップスラーで移動しています。真の初心者の場合、高い音や低い音が出ないということもあるかもしれません。その場合でも挑戦してみてください。必ず出るようになります。出ないときに気をつけることはリップスラーで変化する音の動きと、息の流量や圧力、向きはきれいに対応するということです。出る音の延長線上に出ない音のポイントが必ずありますので、よく意識しながら挑戦してみてください。高い音ほど高圧で速い息を下向きに吹き込みます。低い音ほど低圧で多くの息をまっすぐ吹き込みます。

練習用譜例Basic Slur Training for Tenor HornPDF形式 36kB

スケールの練習

スケールは曲を演奏する上での基礎的な指の練習になります。西洋音楽をやる上では避けて通れません。練習用譜例には12の長調のスケールが典型的な形で書いてあります。ゆっくりでもよいので12の長調をメトロノームなどに合わせて一定の速さで練習してください。

実際には12の長調をすべて均等に使用するわけではないのですが、よく出てくる調だけを練習するとあまり出てこない運指が発生し、その運指が登場する曲の中で指の動きが絡まってしまうという場面に遭遇することになるでしょう。

気をつける点としては、運指がリズムどおり正確に切り替えられること、すべての音が均等な音量、音色、音形で演奏できること、どの調も「ドーレミファソラシドーシラソファミレドミソドファレシソドーー。」と聞こえるように演奏できることといった点がポイントです。ある程度慣れてきたらスピードを上げてみたり、オクターブ上、オクターブ下、音階をずらしてみる(レとかからはじめてみる)などの発展系を練習してみましょう。

練習用譜例Basic Scale Training for Tenor HornPDF形式 42kB

跳躍の練習

(後日追記予定)

タンギングの練習

(後日追記予定)

ビブラートの練習

(後日追記予定)

INDEX 奏法目次