金管バンドパティオ過去ログ#01181

01181/01181 xxxxxxxx  森末 吉彦       【パート】2nd,3rdコルネット
( 1)   98/11/04 01:38  01075へのコメント

こんにちは。
なんか月刊みたいになっていますが、ぼちぼちと書いていきたいと思います。

 音域面では初心者でも出せる範囲であることが多いパートですね。
 私たちのバンドでは、リハビリ開始直後の人を一時的においてみることがあり
ます。(といってもそんなにいないけれどね。)

 2ndコルネットと3rdコルネット(バックロー)はどのような楽譜が多い
かといいますと、

それはズバリ!  「 打ち込み 」 でしょう。

 打ち込みといってもバスみたいな表だけというものではなく、また吹奏楽のホ
ルンみたいに裏打ちばっかりということもなく、だいたいは8分音符がえんえん
と並んでいる、そんな楽譜が典型的な楽譜です。もちろんこれだけではないので
すが。

 コルネットセクションのハーモニーの土台となるべく、ここの4人の奏者でコ
ードを構成してしまうことが多く、ここで作られたハーモニーとホーンセクショ
ンのハーモニーがつながることによって、サクソルンと(厳密には少し系統の違
う)コルネットをうまく連結しているのだと思われます。

 そのため、バックローは先に挙げた典型的な楽譜の他に、フリューゲルやテナ
ーホーンの動きに積極的に絡んでいったり、ソロコルネットとテナーホーンに別
々の旋律が来ていたりすると、ソロコルネットの動きを簡略化したような白玉主
体のハーモニーでプレイして、テナーホーンの動きを浮き立たせていたりするこ
となんかもあります。

 このような連結作業という裏方の役割のために、はっきり言って前面に出て聞
こえてくるということはあまりありません。座っている位置も奥の方なので、音
が埋もれがちになります。そのため、きちんとしたバランスで聞こえるためには
曲の全体にわたって比較的大きめの音量で吹き続けることが要求されるようです。

 ところが、この、聞こえにくい、遠くで聞こえるという効果を利用して、ソロ
が回ってきたり、ソロコルネットと対比されたりするなど、なかなかおもしろい
使われ方をすることもあるようです。

 コルネットセクションの中でも比較的地味なこのパートにはおとなしいけれど
しっかりした人が向くのではないかと個人的に思ったりします。

★BRASS BAND☆SAKAI Chairman & Euphonium Player★Team OS/2 Japan★
★   森末 吉彦(xxxxxxxx@nifty.ne.jp)  From Sakai, Osaka    ★

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