アメリカ


アメリカといえばみなさん、何を思い付きますか?

自由の女神、ハリウッド、ラスベガス、カウボーイ、ネイティブアメリカン(俗にいうインディアン)……。スポーツが好きだとメジャーリーグやNBA、アメリカンフットボール、音楽が好きだとジャズ、カントリー、ロックンロール、マーチングバンドなどなど。

アメリカにはたくさんの優れた文化、芸術、スポーツがあり、世界中から注目を浴びているというのは周知の事実でしょう。そのようないい面がたくさんあるというのは認めつつも、アメリカの悪い面について考えてみたいと思います。

ゴルバチョフのペレストロイカに始まった東西冷戦の終わりはソビエト連邦の解体によって完全に終結を迎えました。強大な軍事力を持ちアメリカに対抗できる国はもはや見当たりません。

アメリカは世界平和のための警察官にでもなったかのように各国に軍隊を派遣し、紛争に介入し、各地でさまざまな戦闘を繰り広げています。最近はイラクで派手にいろいろとやっているようです。

目を国内に向けてみましょうか。日本各地にアメリカ軍が駐屯しており、特に沖縄には大部隊が存在します。おとなしくしていてくれればいいのですが、どうもそうはいかないようです。沖縄では頻繁にアメリカ兵による交通事故、犯罪などがおこり、本州や四国の山間部ではアメリカ軍戦闘機の低空飛行訓練による公害や実際の被害なども起こっていたりします。

これらのことが起こった時に必ず出てくるのが日米安保条約と日米地位協定です。日米安保条約は六法全書に載っていたので実際に読んでみましたが、もはや役割を終えたのではないかと私は感じました。

また、日米安保条約の中では軍事行動を慎み平和維持のために努力することを第1条に明記してあります。さらに第2条には経済協力がうたわれています。その割に日米安保条約が取りざたされる時は戦闘を、特に現在では北朝鮮との戦闘に対する問題の切り札として出てくるような気がします。

しかし、現実問題北朝鮮が日本にせめて来るとは到底考えにくいと思います。日本の自衛隊は戦闘経験こそありませんが、兵器の質では北朝鮮には負けていないでしょうし、それに北朝鮮が日本に攻めて来るメリットがありません。日本を占領して何の得になるでしょうか? 北朝鮮にとってプラスになるようなものはほとんどないと思います。

そうするとどう考えても不安対象となる国はありません。小渕総理は周辺国というのは地理的なものだけではなくて、事件の日本との関わりの深さで決まるようなことを言っていましたが、条約文中では極東とか日本施政下と明記してあります。極東がどこかといえば常識的に考えて中国(漢民族の住む地域)、朝鮮、韓国、日本、台湾、つまり東シナ海と黄海の周辺ということでしょう。これらの中には日本と戦争をして得になる国はありません。

そういう事から日米安保条約における軍事面での役割は終わりを迎えていると私は思います。そうすると日米地位協定もいらないですよね。

こんな時代遅れの条約にいつまでもしがみついてないで、条約を破棄し、新たに軍事目的なしの経済協力の条約でも締結して、せっかくの世界に誇れる非核三原則をしっかり守ってはどうでしょう? えっ、非核三原則より日米安保条約の方が大事なの? 日米安保条約は一方的に破棄できることが明文化されているし、非核三原則は日本国権の最高機関である国会の決議ではありませんでしたか?>外務省

今こそ核軍縮を進められる絶好の機会だと思うんだけれどなあ。


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