金管バンドパティオ過去ログ#01163

01163/01163 xxxxxxxx  森末 吉彦       BREEZE BRASS BAND LIMELIGHT 16
( 1)   98/10/30 16:29

みなさん、こんにちは。

 昨日、ブリーズブラスバンドのライムライトコンサート16に行って参りまし
た。パティオでも話題になっていましたとおり、フィリップスパークをゲストに
迎え、大阪は森ノ宮ピロティホールにて行われました。

 今回のコンサートもやはり見渡す限り知り合いだらけでした。だんだん知り合
いが増えていくので仕方がないでしょう。一番びっくりしたのがドラちゃんさん
が横浜からいらしていたことです。何にも聞いていなかったのでびっくりしまし
た。はっちんさんがいらしているはずでしたが私はお顔を存じませんので全くわ
かりませんでした。他にも私が見かけた人はとみやんさん、木原さん、DOBYさん、
大澤さんをはじめとする茨吹のみなさん、神戸の金管バンドのみなさん、阪急百
貨店金管バンドの橋本さん、そして、うちのバンドの半分近くのメンバー、終演
後には楽屋の方で長坂さんをお見かけしました。

 お客さんは相変わらず高校生が多く、平均年齢は間違いなく10代だと思いま
す。しかしながら、少しずつではあるものの大人の聴衆も増えてきているような
気がします。高校生が多いのはおそらくブリーズのメンバーが指導している高校
の吹奏楽部員が引率されてきているためであり、実際そういう学校がたくさんあ
ったので、高校生のうちどれくらいが純粋に金管バンドファンとして楽しみにや
ってきているのかは不明です。もちろん大好きな子もいると思いますけれど。
 客の入りはおよそ900と言うところでしょうか。パンフレットは1000冊
印刷されているところへ1000枚ほど私たちのバンドのチラシをはさんでいた
のが100枚余って返ってきたので、それぐらいでしょう。


 1曲目は「ファンファーレ」でした。これはファンファーレ・ロマンス・フィ
ナーレのファンファーレで比較的「目鼻立ちくっきり」の演奏でとても好感を持
ちました。実にいい演奏です。

 ファンファーレの演奏が終わると上村さんのお話があって、「16回のコンサ
ートで変わらないもの、それは何か?」という話で、「いい加減に写真を変えよ
う」だとか「実は弟のものではないか」「JAROに訴えるぞ」だとかいってま
した。(変わらなかったものというのはちなみに上村さんの写真です。)

 2曲目は「スイスフェスティバル序曲」でした。この曲の真ん中の軽やかなと
ころがとても大好きな曲なのでとても楽しんで聞けました。とても明るく楽しい
演奏でしたが、少し表現の幅が小さかったかもしれません。私がJJBレイラン
ドのCDを聴きすぎていたのでそれのイメージが強すぎたのかもしれません。

 スパークが「こんばんは」と言ったあと、「英語しかしゃべれないんだ。ごめ
んね」と言うようなことを言ったあと、なにやら英語で話していましたがその場
での理解はできませんでした。なんと言っていたのでしょう? 流れから言うと
ソリロキーの説明なのかな?

 3曲目は「ソリロキー」でした。コルネットのソロ曲で岡本さんがゆったりと
吹いておられましたが、途中で一回音を当てにくそうだというのがあってから少
しずつ何かの歯車がかみ合わなくなり、だんだん当てにくそうなのがあらわにな
ってきて、明らかに音を間違えたところもあり、少々残念な演奏でしたが、私と
しては多少のミスがあってもちゃんとムードが出ていたのでそれで十分楽しめま
した。岡本さん自身はあとでも書くようにかなり反省なさっておられるようでし
た。

 4曲目は「トリプティック」でした。この曲もCD出よく聴いていたため、J
JBレイランドの演奏の影響を受けて聴いてしまいましたのでおとなしい演奏だ
という印象を持ちましたが、しかし、それにもましてかなりおとなしい演奏で、
隣に座っていたこのパティオのまだ出ぬフリューゲル吹きはうつらうつらと首が
揺れていました。演奏後「今日のブリーズ、おとなしくないですか?」とそのフ
リューゲル吹きが質問してきました。その時点では全く確かにおとなしいかなと
言う感じでした。

 ここで休憩が入り、席が近かった木原さんと話をしていましたが、JUST 
MUSICのカタログがなぜこないのか?ということに関しての不満たらたらな
会話をしていました。木原さんのもとにも私のもとにも届かないので、きっと向
こうでカタログの在庫がなくなっているのかもといいつつも、木原さんはかなり
ご立腹でした。

 休憩のあと、木村さんのソロでパントマイムを96年改変版で演奏しました。
パントマイムは一部の方はご存じの通り私にはかなり思い入れのある曲で何度か
演奏しているのでよくわかるのですが、やっぱり大変な曲ですね。木村先生の演
奏もよく聞こえていましたが、何かやはり「大変そう」「きつそう」という印象
のつきまとう演奏で、いい演奏だったものの少し気になってしまいました。

 そしていよいよお待ちかね。本日のメイン「月とメキシコのはざまに」が演奏
されました。かなり緊張感のある曲で、ブリーズのメンバーの緊張感も大変高ま
っていい演奏でした。しかし他の曲とは明らかに緊張感の違う演奏をしていたの
で、「全部の曲を同じぐらい気合いを入れて演奏したらもっといいのに」と言う
印象も少し持ってしまいました。で、どんな演奏だったかというとYBSの演奏
スタイルにかなり近いものがあるのではないかと言う感じで、楽譜に非常に忠実
な演奏でした。でもこれは当然かもしれません。世界初演から12日後、イギリ
ス国外初の演奏でしかも作曲者の自作自演ですから。
 私がスコアとその他もろもろの情報から得た印象よりも迫力があり有無を言わ
さぬパワーを持っていてとてもよかったです。ただ、一つ贅沢を言わせてもらう
と、最後341からはもう少し速くしてほしかったなという感じがしました。終
わりへ向かっているのにテンポアップと言うよりはテンポダウンのような印象を
受けてしまったからです。私個人は最後はテンポアップして終わった方がいい演
奏だと思うので。
#楽譜上は実際テンポアップしていますが、幅は小さく、前の場面の細かいビー
#トが消えて大きなビートに変わるので、むしろテンポダウンに聞こえやすいと
#ころです。

 そうそう、この素晴らしい演奏は290過ぎに携帯電話のベルによって傷を付
けられてしまいました。あー、誰だ。携帯の電源を切らなかったのは!!

 拍手は素晴らしい演奏と作品をたたえるのに必要にして十分なもので、じらし
つつもすかさずアンコールへ。

 アンコール1曲目は「オリエント急行」でした。大阪では長らくやっていない
ので、やるのではないかと以前からバンドのメンバーと予測していたのですが、
ズバリ的中。はっはっは(^O^)
 このオリエント急行は大阪地下鉄バージョンで、地下鉄のおなじみの音を聞い
た瞬間に聴衆はとても受けていました。といってもくすくすと言った感じですが。
がははという感じの笑いにならなかったのは、きっとシロフォンをたたいていた
2ndコルネットの柏原さんの仕草が自信なさげで、妙なかわいらしさがあった
ことと、なんか音が変だったことも影響しているかもしれません。

#ちなみにこの地下鉄の音はリハーサルでも派手に失敗していまして、それによ
#ってチューバも大崩れのすごい演奏になってメンバー一同大爆笑になったと言
#うところでもあります。

 このオリエント急行は大阪の地下をもくもくと煙を吐きながら快調に駆け抜け
てゆきました。


 アンコールの2曲は正確な曲名は私はわからないので、木原さんよろしく。

 これまたいい演奏でメキシコからずっと高まっている観客の気分も最高潮に達
し、無事コンサートは終了しました。

 このあと楽屋におじゃまして、私のメキシコのスコアにスパークのサインをも
らいました。会場にはサイン入りのきれいなスコアも売っていたのですが、私の
持っているスコアはスタディスコアでブリーズの会場では売っていないものです
ので、とても価値のある一品となりました。
 " I have a question. OK? "
  " OK "
  " What band's performance do you like in national championships? "
  " ☆○※△□ CWS(Glasgow) □※◎▼ "
 " CWS(Glasgow)! Thank you!! "
  " ☆○※△□※◎▼○※△□※▼?(君も全英選手権を聴きに来たのか?)"
  " No. My friend hear in national championships. "

といった会話をスパークとしました。スパークは全英選手権ではCWSの演奏が
好きだったようです。どんなんだったのかな? おかあさんも好印象を受けてい
るようですね。

# 正しくはhearじゃなくてlistenを使わなければだめでしたね。


 このあと、岡本さんのところにおじゃましてご挨拶。「今日のことはきれいさ
っぱり忘れてください。」とかいろいろおっしゃってました。かなり反省モード
に入っておられました。私は不満ではなくいい演奏だったと思うのですが、この
気持ちがプリンシパルには絶対に必要なのだなと思いました。

ということで、ご報告でした。

★BRASS BAND☆SAKAI Chairman & Euphonium Player★Team OS/2 Japan★
★   森末 吉彦(xxxxxxxx@nifty.ne.jp)  From Sakai, Osaka    ★

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