金管バンドパティオ過去ログ#00392

00392/00392 xxxxxxxx  森末 吉彦       Breeze Brass Band Limelight Concert14
( 1)   97/11/20 02:16

みなさん、こんにちは。森末でございます。

うるまさんのご希望や、岡本先生直々に「忌憚のない意見を書いて」と言われた
ので、コンサートの遠慮なく思うままに感想をアップします。
あくまでもわたしの感想ですのですべての人がそう思ったとか言うことはありま
せんので誤解なきよう。

ではでは、はじまり。

皆さんご存じのとおり、ブリーズのライムライトコンサートは大阪青少年会館で
ありました。
大阪青少年会館というのはわたしが知る限りのホールでは最も響きがなく(いや、
響きがないというよりは決して響かせないように設計でなっているのかも)、お
そらく音楽には向かない性質のホールです。

全体を総括していうとブリーズはこのホールの音響面での特徴をつかみきれず、
四苦八苦しているうちにコンサートが終わったという感じです。

では細部の感想。

わたしはそのホールに3時45分頃到着しました。もちろん、チラシをはさむた
めです。BRASS BAND☆SAKAIの1000枚も持っていきました。しかし、4時に伺う
ことになっていたのでホールの前で少したむろっていましたら、そこへ風邪を引
いた木原さんがやはりチラシ(ユーフォ・チューバフェスティバル大阪のチラシ)
をはさみにやってきました。会館の扉が開いていなかったので前で待っていると、
BRASS BAND☆SAKAIの副団長の秋元さんが同じくチラシ1000枚をもってやってき
ました。うちのバンドはなぜ二人がチラシをはさみに来るようにしたのか、それ
は内緒です。(^_^)

4時になりチラシはさみの作業をしながら聞こえてくるリハの音を聴いていまし
た。チラシはさみが5時前に終わったのですが、まだリハをしていました。木原
さんと「えらい長いな」と心配していました。

開場となり、開演寸前には1400収容のホールはとりあえず満遍なく埋まった
という感じでしょうか。人数にして1000人から1100人というところだと
思います。客層はやはり高校生が多かったですが、前回よりも大人が増えていた
ような気がしました。

一曲目は「シティークルーザー」で期待していたよりわりと軽く流したという感
じに(その時は)感じました。サウンドは溶け合って美しいといってよいと思う
のですが、客席にはあまり飛んできませんでした。軽い曲なので本当に軽く流し
たのだと信じていたのですが、二曲目の「コンゼンサス」を聴いた時にブリーズ
がホールに呑まれてしまっているのではないかと思いました。軽く流しているの
ではなく、手を抜いていたという訳でもないのだが、音が飛ばない。まるでわた
しの母校がコンクールで吹いている時のような感覚になりました。(うーん、分
かりにくい表現だな....)

三曲目は「カミーユ」でフリューゲルホルンの古部さんのソロでした。これは非
常によいソロでとってもよかったです。バンドの音が飛んでこないのもこの曲は
プラスに働き本当によかったです。

四曲目の「ストーンヘンジ」は今回の一番の目玉でしたが音が飛んでこず、ダイ
ナミクスもとても狭く非常に寂しい演奏でした。11月5日に練習に見学に行っ
た時はとても激しく魂を揺さぶられる思いだったので個人的にかなり不満です。

休憩に入る時、木原さんと後輩の西さんとで「今日のブリーズ、どうしたんやろ?
えらいおとなしいし」とか話していました。

第二部一曲目ですが「ファイアーワーク」でした。これも非常にあっさりと演奏
が終わってしまい、欲求不満でした。その後続いて「アントワープ賛歌」でした。
これは非常に美しい響きでとても気に入りました。これは4人と打楽器で演奏で
きるとのことなので楽譜があったら欲しいなと秋元さんと言っていました。

ピッツバーグ交響曲は全曲通しは日本初演ということでした。わりとゆったりし
た曲だなぁと思いました。第1・2楽章は最初は何も思わなかったのですが、第
3楽章で「山の歌」となると「やっぱり前の2曲は付け足し」という感じがとて
もしました。山の歌の演奏はわりとよかったですが、練習番号Cの5小節目の1
拍前からのsfとff、練習番号Dへ入る前のクレシェンドはもっと出てきてほ
しかったです。わたしはそこが感動へ持っていくための最大のキーポイントだと
思っています。
第4楽章はやっとでてきた勢いのある曲だったので新鮮でしたがやっぱり音が来
ないのでまたまた不満でした。

最後は「エルザ 大聖堂への行列」でした。これはわたしはとっても気に入りま
した。はっきり言って吹奏楽より金管バンドの方がサウンド(編曲?)がいいで
す。とても美しく音が溶け合いダイナミクスもほしかった最低限のレベルはあっ
たのでよかったです。

アンコールは「マーキュリー」ともう一つ静かな曲でした。

楽屋へ訪れるまでに大澤さん、熊太郎さん、DOBYさんに会いまして少し話をして
いました。で、楽屋へ行って岡本先生、赤松先生にあいさつし、坪倉先輩を探し
ていましたがついに見つからず断念してヴァンデルローストさんにサインをもら
って帰りました。じつはロージャー・ウェブスターさん(客として来ていた)もい
たのですが、もらう前に帰られてしまったようで少し残念でした。

コンサートは一応無事終了したので成功といえるかもしれませんが、改善もしく
は研究してほしいところがいくつか見受けられました。

1.エキストラが多過ぎた。
  今回はとても多くのエキストラの方がいらっしゃったようです。個人攻撃み
  たいになって悪いのですが、ソプラノコルネットを吹いていた人は音の定ま
  りが悪かったので非常に不安にさせられました。たまたまソプラノは目立つ
  から気になるのだと思うのですが、それでももう少しうまくやってほしいな
  と思いました。
2.ホールが悪かった。
  残響を利用して間接音を聴かせるブリティッシュスタイルのブラスバンドに
  とって、響きのない大阪青少年会館でのコンサートは、自らの首を締めなが
  らやっているようなものだと思います。多少入場料が上がっても響きのある
  程度あるホールでやってほしかったです。
3.リハが長かった。
  きっと奏者はこれでばてていたのかもしれない。
4.曲順構成に工夫がほしかった。
  全般にゆったりとした曲が多く、めりはりにかけたと思います。
5.曲の表情をもっと大げさにつけてほしい。
6.たまには大阪でもオリエント急行やってほしい。
  個人的な希望(リクエスト)です。

読み直すと不満表明だらけですが、コンサート全体で見て不満という訳ではあり
ません。とりあえず次回のコンサートも期待したいと思っています。

ではでは。

             森末 吉彦(xxxxxxxx)  From Sakai, Osaka

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